>>豊田市足助伝統的建造物群保存地区にかかる制度について(豊田市)
豊田市足助町の町並みは、平成23年(2011)6月20日に重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。地区内で建築行為などを行う場合は、事前に許可が必要になります。また、伝統的な景観の維持のために行われる基準を満たした工事に費用の助成が行われます。
足助の町並みは、戦国時代には原型が形成され、江戸初期には今のような町割りが出来上がりました。
現在の町並みは、安永4年(1775)の大火後に、防火を意図して漆喰で軒先まで塗り固めた塗籠造りの町家が建ち並び、今日にその面影を伝えています。
妻入りや平入りの変化に富んだ家並みが約2Kmにわたって続き、平成23年6月、愛知県で初めての国の重要伝統的建造物群保存地区(通称:重伝建)に選定されました。
愛知県で初めての国の重要伝統的建造物群保存地区(通称:重伝建)に選定された「足助の町並み」。尾張・三河から信州を結ぶ伊那街道(中馬街道)の重要な中継地にあたり、物資運搬や庶民通行の要所として栄えた商家町です。重要な交易物であった塩はここで詰め替えられ、「足助塩」「足助直し」と呼ばれました。安永4年(1775)の大火で町並みの大部分は焼失。今に残るのは、防火のために漆喰で軒先まで塗り固めた塗籠造りの町家です。江戸時代後期から明治末までの面影を今に伝えています。
「足助まちづくり宣言」は、足助の町並みが国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたことを記念して、選定の年・平成23年に開催されたシンポジウムで発表された、これからのまちづくりの方向性を掲げ、町並みに関わる人たちの共通認識とするための文言です。その趣旨は、伝統的建造物群保存地区制度をまちづくりの手段として活用し、足助だからこその価値を発信し続け、町並みを住み継ぐことです。
愛知県北東部に位置する足助は、伊那街道の重要な中継地点として栄え、江戸時代から昭和前期までの町家が密度高く並んでいる。
街道沿いの短冊状の敷地に平入・妻入の主屋が間口いっぱいに建ち並んで、背後には付属屋、土蔵などが配置されている。足助川沿いには、石垣を築き、川に張り出すようにして座敷などが建てられ、独特の景観をつくり出している。
戦国時代に原型が形成されたとされる足助の町並みは、安永4年(1775)の大火直後から防火に備えた造りで再建され、今もその家並みが2kmに渡って続く。平成23年に愛知県で初めて「重伝建」に選定された、風情ある町を歩いてみた。